これから業務用エアコンの取付けを検討している人も多いかもしれませんが、業務用エアコンを取付けたい店舗が、どのような業種なのかにより、必要な能力は大きく異なると言えるでしょう。1つの具体例をあげると、もしも取付けたい店舗が焼肉屋やお好み焼き屋のように、お客さんが自分の席で調理をするタイプのお店の場合には、通常の飲食店で使うものよりも、1.5倍以上の出力を持っている機種を選んだ方が良いとされています。客席には熱がこもりやすくなっていて、通常の出力の業務用エアコンを選んだ場合には、効果が足りなくなってしまいます。客席で調理を行うタイプの店舗の場合には、煙や油が空気を汚してしまうため、空気清浄機能が付いているものを選ぶと良いでしょう。
こまめに掃除を行わなければならないため、内部洗浄ができるものを選ぶのも1つの手段です。そして室内の熱量が高い環境、人の出入りが多いのであれば、温度変化が激しくなることが予想され、空調効率が下がってしまうことでしょう。このような環境の場合には、広さだけを考えて選んでしまうと、全く性能が足りなくなることも予想されます。業務用エアコンを選ぶのであれば、室内の広さはあくまでも目安です。
室内でどれぐらいの熱が発することになるのか、空気がどれだけ喚起されるのかを考えながら選ぶことが求められます。全域の空調が難しければ、大型の扇風機やシーリングファンなどを一緒に活用することによって、温度の調節がうまくいきやすくなります。